なぜ地デジに変わるの?

地デジに切り替わる大きな理由のひとつは「電波の有効利用」です。言い換えると、もう電波の周波数(チャンネル数)が足りなくなってきているということです。
これはテレビだけの話ではなく、ラジオもあり、さらに現代は携帯電話やインターネットなどの無線通信も急速に広がってきています。
電波というのは使える周波数に限りがあり、各メディアがぶつからないように周波数帯を割り当て使っていますが、その割り当てる周波数帯も、中のチャンネル数も、どちらもぎゅうぎゅうに混雑して足りなくなってきているのです。
従来テレビのアナログ放送としてUHF帯とVHF帯を使っていたのが、地デジに移行してUHF帯のみに絞り整理することができ、余った分を他にまわせるようになるというのがひとつ目の狙いです。

2つめは、その切り替えに乗じて「情報化社会の進展」を目指すということです。子供からお年寄りまで、誰もが手軽にあらゆる情報を手に入れられる環境を作るために、もっとも身近なテレビというメディアを活用しようというものです。
地デジに移行して新技術を取り入れることで、テレビをもっと高機能化することができます。
たとえば、ハイビジョン放送による高画質化、障害などによる画像劣化の防止、データ放送、携帯電話などの移動体受信向け放送などができるようになります。

携帯電話などでテレビが見られる「ワンセグ」という言葉がありますが、これは実は地上デジタルの放送が開始されて実現された技術です。
地上デジタルでは、電波の帯域を13のセグメントに分け、そのうちの12を大きいテレビ用、1つを携帯電話などの小さい移動機器用に伝送しています。

地デジの移行は日本政府(統括は総務省)が主体となって進められている事業です。また、この技術を広く世界にも広めようとしています。
移行が成功すれば、日本の関連産業や経済が少しは回復するかもしれません。

地デジ移行については多少文句の出る部分もあるかもしれませんが、「将来を考えるとけっこう大事なことだ」ということは理解して、がんばって乗り切りましょう。